【ネタバレ無し】「癒し」のあるサスペンス映画「ルイの九番目の人生」レビュー
日常に疲れた…そんな人に是非ぜひ観て欲しい、不思議に癒される「サスペンス」
あらすじ
生れてから今まで八回も事故で死にかけている少年ルイ。ある日家族とピクニックに出かけた彼はそこで崖から転落し昏睡状態に。またしても死の淵を彷徨うルイの周りで起こる不可思議な出来事の数々、そして紐解かれる少年の数奇な運命、、不思議な世界観の中で繰り広げられる新感覚サスペンス！！
【予告編】（出来れば観ないで！！）
原作はベストセラー小説！！
原作はイギリス出身の作家リズ・ジェンセンのベストセラー小説。彼女の小説は映画のストーリー面に絶妙な安定感をもたらしています。今作は昏睡状態にあるルイ自身による語りパートによって物語を進行させていく変わった手法をとっているのですが、そこでルイの内面をしっかりと観客に伝えられていて小説の良い部分が活きているように感じられました。
海の底にいるような世界観にウットリ…
次から次にと不可思議な事が起こり、常に一定の緊張感を保っていてハラハラすることの多いこの映画ですが、昏睡状態のルイ視点のシーンにはCGを駆使した海の底にいるように感じさせる演出（コポコポと泡の弾ける音、頭上から射す光…）が多く、どっぷりと世界観に浸かることができます！
オープニングも崖から落ちたルイがゆっくり海に沈んでいくシーンなのですが、映画全体ににじみ出る優しい雰囲気を象徴していて一気に世界観に引き込まれます…
前情報は出来るだけ無しで観に行って！！
この映画、ジャンルとしてはサスペンス映画として売り出されていますが、サスペンス映画として観るとイマイチ、、と感じてしまう可能性大です！！
、、というのもこの映画の良いところが主人公ルイの数奇な運命を昏睡状態の彼の視点で心地よい世界観の中で体感できることにあると感じたからです。ですから私としては是非スクリーンを挟んだ傍観者としてではなく、ルイ自身になったつもりで観て欲しいんです！！サスペンスとして観てしまうとついつい伏線を追ったり、オチを考え出したりしてしまいがちですからね…
あとこの映画には少しオカルト的要素があるので、その点でも純粋なサスペンスを想定して観てしまうとがっかりするかも、、
なので、あくまでヒューマンドラマとして観るとこの映画を一番楽しめるんじゃないかなと思います。
最後に
いつ消えるとも分からない命についても考えさせられたり、親子愛に泣かされたりと観て決して損しない良作映画！映画って良いなと久々に感じさせてくれました！！
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